toned gelatin silver print


モノクロ写真には沢山の調色の処方がある。調色の目的は画面の保護であり、また色調を変化させ写真の雰囲気を変えるものだった。紅茶で調色というのもあるが、こちらは保存性とは関係ない。またiron blue toningは画面保護にはならないと聞いているけれど、10数年の経過で今のところ褪色していないようだ。
以前はレディメイドの市販調色液を使っていたが、そういう商品も国内ではあまり見かけなくなった。最近は古い処方集をみながら単薬で調合している。印画紙との相性もあるし、うまく好みの色調が出せるととても嬉しい。

  • old crescent (Nelson gold toner : ネルソン金調色)
  • withered leaf  (Nelson gold toner : ネルソン金調色)
  • arisaema (sepia sulfide toner : 硫化セピア調色)
  • hyacinth(sepia sulfide toner: 硫化セピア調色)
  • her hands (black tea toning:紅茶調色)
  • blue rose((iron ble + selenium toning:ブルー調色+セレニウム調色)
  • ornithogalum(iron ble + selenium toning:ブルー調色+セレニウム調色)
© Tamaki Obuchi 2013